Terms of ServeceとAcceptable Use Policyは何が違うの

さっき知ったシリーズの記事です。

さて、皆さんは何らかのサービスを利用する際、Terms of Serviceという言葉を目にしたことがあるでしょうか?そう、日本語で利用規約のことです。素早くスクロールして読み飛ばしているアレのことです。

では、Acceptable Use Policyとはなんでしょうか?…そう、日本語で利用規約のことです。

同じものでしょうか?答えはいいえです。

Terms of ServeceとAcceptable Use Policyの使い分けがされていない場合もありますが、同じサービスでも両方の規約が存在する場合があります。

例えば、Xには両方の規約が用意されています。

これらの違いについて調べる機会があったため、結果をざっとまとめてみました。

Terms of Serviceとは

サービスを利用する際にユーザーが守るべき一般的なルールを定めたものです。

サービスの提供者がある条件下でサービスを提供し、ユーザーはその条件に従うことでサービスを利用することができる…。その条件を記したものがTerms of Serviceです。

日本語でいう利用規約は、殆どの場合Terms of Serviceを指しているといって良いと思います。

ちなみに、Terms of UseもTerms of Serviceとイコールです。

サービスにもよりますが、一般的に以下の内容が含まれます。

  • サービスの内容、支払い条件について
  • サービスの変更・終了時について
  • 利用開始、終了時の条件について
  • 個人情報とデータの扱いについて1
  • ユーザーの責任について
  • サービス提供者の責任について
  • 知的財産権について
  • ユーザーが禁止されていることについて

サービスにより内容は様々ですが、サービスを利用する際のデータや個人情報の取り扱い支払い条件については特に注意したいものです。

Acceptable Use Policyとは

サービスの適切な利用方法について、より具体的に記したものがAcceptable Use Policyです。

特に禁止事項が書かれており、

  • 他のユーザーやサービスに対する迷惑行為
  • 不正アクセス
  • 著作権侵害
  • スパム
  • 不適切なコンテンツの投稿

このあたりを禁止するような文書になっています。

また、商用利用の可否が含まれることもあります。

日本の場合はAcceptable Use Policy単独で文書になっていることは少なく、日本語でいう利用規約の一部として書かれていることが多いようです。

まとめ

Terms of ServeceとAcceptable Use Policyは記載されている範囲や目的が異なります。

Terms of ServiceAcceptable Use Policy
範囲サービス全般サービスの利用方法
目的サービス内容の合意サービスの適切な提供、不適切な利用方法の禁止
内容サービス内容、支払い条件、データや個人情報の取り扱いサービス利用時の具体的な禁止事項

サービス提供者にとっても、ユーザーにとっても、どちらも重要な文章です。

サービス提供者である場合には慎重に作成し、ユーザーである場合には読み飛ばさずきちんと読みたいものです。

  1. プライバシーポリシーとして別の文章になっていることもあります ↩︎

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